銀行と連携せずに資産を管理するには、持っているものと借りているものを一覧にして、月に1回、変わった数字だけを更新します。これだけで、純資産(資産から負債を引いた額)という立ち位置が分かります。連携の許可や認証情報を預けずに済み、自分で見て数字を写すだけなので、仕組みも単純です。
手順1:口座を洗い出す
まず、持っているものと借りているものを、すべて書き出します。
- 預金:普通預金、定期預金、外貨預金
- 投資:証券口座、NISA口座、iDeCo、投資信託、暗号資産
- 保険:貯蓄性のある保険の解約返戻金
- 実物:自宅、車
- 借入:住宅ローン、自動車ローン、カードの未払い
金額の大きいものから書いて、細かいものは後回しで構いません。最初から完璧を目指すと、続きません。
手順2:数え方のルールを決める
同じものでも、数え方で金額が変わります。最初にルールを決めて、書き留めておきましょう。
- 株式・ETFは、直近の終値 × 株数
- 投資信託は、保有口数 ÷ 10,000 × 基準価額
- 自宅は、売れそうな価格の目安(購入価格ではなく)
- 保険は、解約返戻金(保険金額ではなく)
- ローンは、今の元金の残高
- 外貨は、円に換算するときのレートの出典を固定
こうしておくと、前回との差が「ルールの違い」ではなく「実際の変化」になります。
手順3:残高を入れて、純資産を出す
資産の合計から負債の合計を引いたものが、純資産です。検算として、資産 = 負債 + 純資産 になっているかを確認します。合わなければ、入れ忘れか二重入力です。
たとえば、資産が12,500,000円(普通預金2,000,000円、証券口座3,500,000円、自宅7,000,000円)で、負債が6,000,000円(住宅ローン)なら、純資産は6,500,000円です。
手順4:月に1回、決まった日に更新する
更新のコツは、頻度と日にちを決めることです。給料日の翌日、ボーナスの月の末、など、自分が忘れにくい日にします。
更新するのは、変わったものだけです。
- 普通預金の残高
- 住宅ローンなど、返済で減った残高
- 保有銘柄の価格(自動更新できるなら不要)
- 新しく増えた口座や、なくなった口座
月に1回、10分もかからない作業に収めるのが、続けるコツです。
手入力のよいところと、弱いところ
よいところは、何も預けずに使えること、そして、自分で数字を見るので、お金の流れに自然と目が向くことです。
弱いところは、更新を忘れると数字が古くなること、明細の自動取り込みがないこと、口座が増えると手間が増えることです。価格のある保有銘柄が多い場合は、価格が自動で更新されるツールを選ぶと、手間が大きく変わります。
NISA、iDeCo、外貨はどう入れるか
NISA口座の投資信託や株式は、ほかの投資と同じように、今の評価額で入れます。口座の種類(NISA、特定口座など)を名前に入れておくと、あとで見分けやすくなります。iDeCoは、原則60歳になるまで受け取れない仕組みです(iDeCo公式サイト)。評価額は資産に入れつつ、「すぐには使えないお金」と分かる名前にしておく人もいます。
外貨預金や海外株は、口座ごとに元の通貨で残高を持ち、合計を円に換算するのが基本です。円に換算した額だけを書くと、為替が動いたときに、元の金額が分からなくなります。
続けるためのコツ
- 完璧を目指さず、まず金額の大きい口座から入れる
- 更新は月に1回、日にちを決める
- 更新する前に、前回の数字を見て、大きく変わった口座だけ確認する
- 住宅ローンは、返済予定表を手元に置き、残高だけを写す
- 数字を人に見られたくない場面では、金額を隠せるツールを使う
手入力は、仕組みとして単純なぶん、習慣にできるかどうかがすべてです。10分で終わる作業に絞れば、1年後に、純資産の変化がグラフで見られます。
Accountedで手入力の管理をする場合
Accountedは、この手入力の管理をiPhoneアプリにしたものです。口座ごとに数字をひとつ入力すると、資産と負債が左右2つの列に描かれ、純資産がその差を埋めます。東証や米国などの取引所の株式・ETF、暗号資産、金などは、銘柄コードに紐づけると自動で価格が付きます(1時間ごと、遅れたり誤ったりすることがあります)。日本の投資信託は自動では価格が付かないので、基準価額を自分で入力します。住宅ローンは残高を入れて、変わったら更新します。月に1回のリマインダーも設定できます。
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この記事は一般的な情報であり、金融アドバイスではありません。
一般的な情報であり、金融アドバイスではありません。